きずなづくりプロジェクト「絆レボリューション」きずなづくりの心得。妊娠期からの「きずな」づくりを始めましょう!!

産婦人科ドクターにインタビュー

「きずなづくり」について産婦人科ドクターにインタビュー。

かかりつけ医である産婦人科として

院長山口秀俊先生
やまぐちマタニティ
院長 山口 秀俊
URL:http://www.y-matanity.com/
やまぐちマタニティのソフロロジー式分娩について教えてください。
お母さん学級の中でソフロロジー式分娩についての指導をしています。 学級ではソフロロジー式分娩のビデオをみて、呼吸法、リラックス法を実際に行います。
また、実際のお産をビデオで見て、自分自身のお産のイメージにもつなげていきます。
ソフロロジーのイメージトレーニング音楽があるのですが、ぴよぴよホールでは講義が始まるまでその音楽を流します。
そして家でも毎日ソフロロジーの音楽を眠る前でもいいので聞いて、リラックスして精神安定ができるように練習してもらいます。
お産の時は分娩台の後ろからソフロロジーの音楽が流れるので、練習してきたお産をイメージしながら、息を吐くという呼吸に集中していくので、痛みも強く感じません。
上手なソフロロジー式分娩のコツはお母さん学級への参加とご自宅でのイメージトレーニングの練習ですね。
お母さんが妊娠中からお産に向けて準備をしていくことがとても大切なのです。
ソフロロジー式分娩とは??

陣痛を痛みとしてとらえるのではなく、赤ちゃんが生まれてくる積極的な喜びとしてとらえるようとする考え方のことです。

妊娠中から意識してリラックスできるように練習し、お産の時もリラックスした状態で行います。

胎教にとても力を入れていらっしゃいますね。
そうですね。
胎教をすることによって、生まれてからの赤ちゃんの反応がずいぶん違います。
胎教を受けて生まれてきた赤ちゃんは、出生後の反応が敏感です。
声を掛けたら目を開いて見つめてくれたりね。
また胎教が女性の母性愛を深め、「お母さん」に育ててくれます。
やまぐちマタニティで行っている胎教教室について教えてください。
まず、妊娠5〜8ヵ月頃には「箱庭制作」をします。お腹の赤ちゃんや、生まれてからの赤ちゃんを想いながら、水色で塗った木箱に砂を入れて、川や海を作り上げていきます。
また、お母さんが考えていることや感情をちゃんとお腹の赤ちゃんに伝えるため、「話しかけ」も大切にしています。
妊娠後期になると、「キック」と言いながらポンとお腹を叩くと、「ニョロ(グニャ)」という動きで赤ちゃんが反応をしてくれるようになります。
お腹の中でちゃんとお母さんを感じているんですね。
他にも、音楽鑑賞や紙粘土制作を行います。
お腹の赤ちゃんにも喜ぶ曲や楽しい曲というのがあって、好きな音楽が流れると胎動で反応してきます。
紙粘土制作では、お腹の赤ちゃんとお話をしたり、「どんな顔かな」とイメージしながら赤ちゃんの顔を粘土で制作していきます。
本当に不思議なもので、生後に赤ちゃんの顔を見てみるとちゃんと似ているんですよ。
お母さんがこのような活動をすることで、赤ちゃんの想像力と創造力の発達、感情の育みにつながるので、人間性豊かなお子さんを産み、育ててほしいと思います。
母乳育児にとても力を入れていらっしゃいますが、
母乳育児の効果について教えてください。
人の一生において、赤ちゃんとお母さんとの関係は基本になっていくのですが、それは母乳育児により成り立ちます。
当院では母子のボンディング(絆)形成のために、生まれて30分以内に授乳をして頂いていますが、この時に母性愛がとても強くなります。
赤ちゃんもお母さんとお母さんへの信頼感を覚えるようです。
授乳の様子をカメラやビデオに撮るのですが、母児の優しい関係にいつもほっとします。
おっぱいのケアや指導は何かされていますか。
入院している1週間で母乳が出るようにマッサージを行い、赤ちゃんが上手に母乳を飲めるように細かい所まで指導を行います。
赤ちゃんはおいしい母乳でないと飲まないですし、湿疹ができてアレルギーが発症することもあるので異常が出ないような栄養指導が必要です。
また1歳6ヵ月頃に断乳を指導しているのですが、母乳育児でお母さんとの絆づくりがしっかりできているお子さんは、聞き分けが良く、言い聞かせでスムーズに断乳ができます。
また思いやりも育つので、お母さんはもちろん他の人ともうまく関われる子どもになっていきます。また病気もしないですし、よく眠りますよ。
パパ・ママ教室がとても好評ですね。
妊娠中、ご主人がおなかの赤ちゃん、お母さんにしてあげられることは何かありますか。
パパ・ママ学級でご主人に3kg〜5kgの鉛・砂を身につけて妊婦さんのシュミレーションをして頂いています。
掃除の姿勢や階段の上り下りをしてお母さんの動きがいかに大変かを体験してもらいます。
この体験を通して自然に歩く時の速さを気遣い、買い物の時に荷物を持ってあげるなどができるようになります。
生まれてからの沐浴をご主人の仕事としてできるように沐浴の仕方も指導します。
ご主人と赤ちゃんの関わりを多くするために、お腹の赤ちゃんに朝・晩のあいさつをしたり、話しかけてお父さんの声を覚えてもらうということもできます。
当院ではこのように家族の絆づくりを応援しています。

取材/文章 谷 結実(Eu-D)

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