きずなづくりプロジェクト「絆レボリューション」きずなづくりの心得。妊娠期からの「きずな」づくりを始めましょう!!

産婦人科ドクターにインタビュー

「きずなづくり」について産婦人科ドクターにインタビュー。

佐賀県唐津市 愛情いっぱいソフロロジー式出産の伝道者

医療法人虹心会
たなべクリニック産科婦人科
院長  田邉 良平
URL:http://www.tanabeclinic.com/

虹の松原で知られる佐賀県唐津市にあるたなべクリニック、田邉院長にソフロロジー式分娩についてお話をお聞きしてきました。

ソフロロジーとは何かを教えていただけますでしょうか。
赤ちゃんとお母さんが一緒にがんばって赤ちゃんに出逢うお産方法です。赤ちゃんにとって、そしてお母さんにとって優しいと考えて良いと思います。
もともとはスペインの精神科のお医者さん(アルフォンソ・カイセド博士)が考案した分娩方法です。
それがフランスに渡って産婦人科に取り入れられて、世界的にはフランスで発祥したとされています。
そして、そのソフロロジー法が、今から20年あまり前に日本人医師(松永昭博士)が導入して日本に広まりました。
ソフロロジー法においては、日本は世界で最もリードしている国で、ソフロロジー法は日本で確立したと言われています。
ソフロロジーを取り入れている施設は日本では350ほどあると思います。
具体的にはどのようなお産方法なのでしょうか。
ソフロロジー分娩法とは、陣痛を「赤ちゃんを生み出すための大切なエネルギー」と考え、赤ちゃんと一緒に乗り切ろうという積極的な考え方が基本にあります。
最高にリラックスした状態で出産できるように、妊娠中からイメージトレーニングを行います。
その最高にリラックスした状態を「ソフロリミナルな意識段階」といい、そこからソフロロジー法と呼ばれています。
新しい生命との出逢いの瞬間をリラックスして迎えられる新しい分娩方法です。
出産が痛いと感じないと聞きますが、本当でしょうか。
ただ単に痛いと感じるか、この痛みを幸せな痛みと感じて赤ちゃんと一緒に乗り越えられるかが、痛くない出産の鍵だと考えています。
そのためには、妊娠中の健診や母親教室の時にソフロロジーについてお話をさせてもらい、それまで以上に、母児の関わりを密にしていくよう心がけております。
するとどうでしょう、産前教育を受けられた妊婦様は妊娠中から母性が育まれ、出産時には笑顔でリラックスして陣痛を迎えられるようになりました。
そして痛みは、赤ちゃんに出逢うために必要なエネルギーと捉え、赤ちゃんと共に乗り越えられている姿を目にするようになりました。
赤ちゃんと出逢えた時のお母さんの表情にも笑顔やゆとりがあり、全身ピンク色をした元気な赤ちゃん、そして頑張った2人を見守って支えたご主人やご家族の感動される様子を見て、本来の出産のあるべき姿を垣間見ることができました。
ソフロロジーで出産された方は、育児への姿勢にも何か変化はありますか。
赤ちゃんが産まれると同時に、母親が産まれ、一人の女性が産まれると言われています。
あの痛い陣痛を乗り越えた赤ちゃんと私、こんなにも元気に私に逢いにきてくれたという事実は、その後の人生においても大きなプラスになります。
だから、育児にも自信がつき、考え方が変わる人もいます。赤ちゃんだって、陣痛は痛いと感じています。
だって、赤ちゃんが入っている子宮が陣痛で痛くなっていて、その中で小さな小さな赤ちゃんはお母さまよりもっと全身が痛いのですよ。
でも、お母さんに逢いたいからそれを乗り越えているのです。
それをお母さま達に言うと、赤ちゃんも痛い想いをしているなんて知りませんでした、とおっしゃる方がほとんどです。
そうやって一緒に乗り越えた母子の絆は深いもので、育児への自信、赤ちゃんへの愛情はすごく大きく深いものであると言えます。
最後に妊婦さんにメッセージをお願いします。
母親学級を開催しているクリニックは少なくありませんが、そのほとんどが助産師をはじめとするスタッフが講師を担当されているようでが、たなべクリニックでは、「妊娠・出産・育児の大切さ、ソフロロジーの素晴らしさ」を一人ひとりのお母さまにどうしても直接伝えたくて、必ず講師は院長である私が努めると決めています。
ソフロロジーで、赤ちゃんと「感動の出逢いの瞬間」を迎えられるよう、一緒に頑張りましょう!

取材/文章 中村有希(Eu-D)

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