きずなづくりプロジェクト「絆レボリューション」きずなづくりの心得。妊娠期からの「きずな」づくりを始めましょう!!

産婦人科ドクターにインタビュー

「きずなづくり」について産婦人科ドクターにインタビュー。

母性を高めるソフロロジー 赤ちゃんのことを想って深い絆づくりを

中産婦人科
院長  中 敬三
URL:http://www.naka-lc.com/

最近、改めて注目の集まっているソフロロジー。
平成13年よりこのソフロロジーを取り入れている中産婦人科。
院長の中敬三先生に中産婦人科で取り組まれているソフロロジーについてお話を伺いました。

平成13年よりソフロロジー式分娩を取り入れていらっしゃいますが、ソフロロジー式分娩とはどんなお産方法ですか。
一言で言うと、「お母さんと赤ちゃんの絆を深め、お産を赤ちゃんとお母さんが行う初めての共同作業と認識して、赤ちゃんと一緒に乗り越えていきましょう。」という方法です。
赤ちゃんとお腹の中にいる時から絆を深めていけば、出産後はもっと絆が深まります。
そのためには、母性を高めるトレーニングが必要なんですね。
今、母性が高まっていないまま母となる人が多く、育児放棄などの原因はまさにそこにあるのではないかと言われています。
なぜ母性が育たないまま母となる人が増えたのでしょうか。
一つは少子化、そして核家族化ですね。昔は、大家族でお母さんのお手伝いとかをして、赤ちゃん(弟や妹)に小さい頃から触れていたわけです。
今のお母さんは赤ちゃんを抱っこしたり、おむつを替えたりするのは、自分で産んだ子が初めての方がほとんどです。
漠然と赤ちゃんは可愛いなあと思っていても、実際に母性本能があまり刺激されたことはないんです。
妊娠中から母性を高めて、お腹の中にいるときから母子の絆を深めておいたら、お産はもちろん痛いし辛いでしょうけど、自分の赤ちゃんが産まれるんだという気持ちが、痛みを和らげ頑張れるんだと思います。
これがソフロロジーですね。
具体的にはどうすれば母性は高まるのでしょうか。
とにかく妊婦さんには、「毎日毎日、赤ちゃんに話しかけ、赤ちゃんのことを一生懸命考えてね。」とお伝えしています。
そうすれば、想いいが募ってきて自然と早く赤ちゃんに会いたくなってきます。
母性が高まってきているかどうかの見極めは、「赤ちゃんに早く会いたいな、早く生まれてきて欲しいな、そしてこの手ではやく抱っこしたいな。」と思っているかどうかです。
また触れるというのも大事なことです。
ベビーマッサージなどで直接赤ちゃんと触れ合うことによって、赤ちゃんの意志をお母さんが分かるようになってきます。
母性を高めてお産をして、産後は赤ちゃんに触れることでもっともっと母性を高めていくことが出来ますよ。
母乳育児も推奨されていると伺いましたが?
おっぱいをあげることも絆を深める大切なことですから、できるだけ母乳で頑張ってもらいます。
しかしどうしても母乳が十分出ないお母さんもいますよね。
母乳の出方は人によってぜんぜん違いますからね。
退院後も助産師外来で対応するようにしています。
またネット社会ですから、情報は沢山あるわけです。
妊娠中のことや産後のことを調べて、色々なことが気になって気になって仕方ないというお母さんもいます。
母親教室でもお話していますが、良い情報を正しく使うことが大事ですね。
お産も育児もみんなが同じわけではないんですから。
中産婦人科では産後のサポートはされていますか。
昔からいらっしゃいますけど、今は育児ブルーになる方がやっぱり多いです。
相談出来る人が身近にいないこともあるでしょう。
当院では産後何かあったら「いつでもおいで、かまへんよ。」と言っています。
もちろん産後に助産師外来に来て頂いてもいいです。
おっぱいのトラブルや産後のことについて何でも相談して下さい。
− インタビューを終えて −

赤ちゃんができれば、誰もが自然とお母さんになれると思っていた私にとって、少子化や核家族化といった人と人との触れ合いが希薄になった現代の社会風潮が、母親になりきれないお母さんを生んでいるということにとても驚きました。
優しい大阪弁が印象的な中先生のところでお産を頑張れば、あたたかい家族作りができそうな気がしました。

取材/文章 谷 結実(Eu-D)

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