きずなづくりプロジェクト「絆レボリューション」きずなづくりの心得。妊娠期からの「きずな」づくりを始めましょう!!

産婦人科ドクターにインタビュー

「きずなづくり」について産婦人科ドクターにインタビュー。

妊娠・出産・育児は、とにかく楽しく、喜びも大きく!

浜中産婦人科
副院長  浜中 拓郎
URL:http://www.hamanaka.or.jp

大阪府堺市にある浜中産婦人科副院長浜中拓郎先生に、親子の絆づくりについてお話をお伺いしてきました。

浜中産婦人科の医療方針を教えてください。
妊娠、出産を通しての主役はお母さんです。
妊娠してすぐにお母さんとしての自覚を持てる方は少なく、だんだんと「お母さん」は、「おなかの赤ちゃんと一緒に」育っていくものだと私は考えております。
私達は、お母さんがいてこその赤ちゃん、お父さん、といった考え方を持っておりますので、女性が「お母さん」として育って頂くために、サポートさせて頂くという気持ちで産科の医療に臨んでおります。
「お母さんとして育つ」とは具体的にどういったことでしょうか。
妊婦健診の際に、ご自身がどういったお産をしたいかというご希望をお尋ねしております。
助産師の個別指導や、両親学級などを通して自分自身のお産をイメージしていくことで、妊娠中に自分自身のことをわかって頂けるように指導しております。 そうする事で、事前に自分の苦手な事や、これなら頑張れそう、これをしたい!という希望が明確になり、自分自身のお産を乗り切れるパワーが生まれます。
女性にとって出産は、人生の一大イベントだと思います。
女性が最も変わる時で、真剣に自分自身と向き合うチャンスとも言えます。
自分を理解し、その上で頑張って出産を乗り越えれば、良い育児にも繋がると信じています。
育った環境や人それぞれの性格の違いで、もちろん皆様同じようにはいきません。
ただ、私達としては、なるべく自然に、お母さん主体で良い方向へと変化していってくれると嬉しいです。
例えば16歳の女の子が出産するとします。
妊娠期間〜産後までを通して見ていると、妊娠したばかりの頃の「女の子の顔」とは全く違う「お母さんの顔」で、産後は育児に励んでいます。
そういう瞬間を垣間見ると、本当に嬉しく思います。
ご主人様には何か指導していることはありますか。
4D超音波の画像ご一緒に通院されるご夫婦も増えています。
妊娠期間には、両親で参加して頂ける両親学級を前期、後期の2回行っております。
赤ちゃんは20週くらいから耳が聞こえて、表情が出ると言われています。
4D超音波でおなかの赤ちゃんを見て頂くと、赤ちゃんが育っていることを実感して頂けます。お父さんもお母さんと同じで、「お父さん」として育っていくものです。2人の間に授かった小さな命と真剣に向き合う事で、父親としての自覚が芽生えていくと思っております。
二人目の赤ちゃんを授かった時に、一人目の育児を経て急にお父さんとして急激に変わる方もいらっしゃいます。
ご自身の育児参加の経験を経て二人目には少し余裕が出て、というケースです。
個人差はあると思いますが、とにかくお父さんには、お母さんと赤ちゃんを大事にしてもらいたいと思います。
バースプランは、昨今、お父さんに立会い出産してほしいというご要望が多いですね。
出産の感動をご家族一緒に味わって頂けるので当院としてもおすすめしております。
その他、妊娠中に取り組まれている教室について教えてください。
浜中先生の画像当院では、マタニティー・ヨーガを開催しております。
インド式ヨーガを取り入れ、まずはゆっくりとリラックスした状態で、瞑想することから入ります。
目を閉じて、ゆっくりとした呼吸方法でリラックスできる姿勢をとって頂きます。
この時の呼吸法は、出産時に役に立ちます。
落ち着いてゆっくりと、赤ちゃんに酸素を送ってあげる事をイメージします。
インド式ヨーガは、呼吸法、イメージトレーニング、ストレッチによるゆっくりとした運動と、お産にとって良い要素がたくさん盛り込まれています。
安産のためにも是非参加して頂きたいです。
あと、妊娠中はどうしても骨盤が広がります。
当院では腰痛教室にて、妊娠初期から腰の痛みのケアを行っております。
トコちゃんベルトの使用や、簡単な体操で緩和できる痛みは改善して頂いております。
浜中産婦人科で推奨するマタニティー・ヨーガ教室

マタニティー・ヨーガは体操、呼吸、リラックス、瞑想から成り立ち、全体がひとつの世界を作っています。日本マタニティー・ヨーガ協会認定のインストラクターにより、妊婦さん向けにアレンジされていて、無理は全くありません。15週以上の正常な妊娠経過の方ならどなたでも参加OKです。
ヨーガの体操は、体を柔軟にし、腰痛や肩こりに効果があるものや、お産に必要なポーズも組み込まれています。
意識的に呼吸を行っていく事で、深いリラックス状態を体験し、心地よく瞑想に入ることができます。
マタニティー・ヨーガによって、自分の体や気持ちに純粋に付き合い、妊娠中の毎日を楽しく快適に過ごしましょう。

★お母さんと赤ちゃんを深く結びつけるヨーガ★

今ここに生きているんだと実感するための練習ともいうべきヨーガは、ゆっくりとした呼吸法を繰り返す事で、宇宙に満ちている生命力を感じたり、限りなく自然にかえる事で「本当の自分」を見つけ出すことができるのではないでしょうか。
大気中の生命力エネルギー(プラーナ)を、取り入れるとも言われ、そのエネルギーは、お腹にいる赤ちゃんとお母さんとの関係に深く関わり、「ふたりで強く生きていこう!」と思わせてくれる大切なものなのです。
【参考】日本マタニティー・ヨーガ協会 http://home.att.ne.jp/gold/mata/

最後に、先生のお産に対する考え方を教えてください。
お産は、お母さんが主役です。
十月十日(とつきとうか)の間、おなかの赤ちゃんと一緒に過ごし、それぞれの希望やこだわりが生まれ、命の重みを噛み締めながら母親になっていきます。
私達は、そのこだわりを出来るだけ叶えられるようサポートし、なるべく自然に出産できるよう願っております。
その中で医師というのは、危険が起きた時は的確に処置をする、そういう役割を担っております。
妊娠中はとにかく楽しく、喜びも大きく、何か辛く感じた事があったとしても後で良かったなと笑えるような妊娠・出産・育児ライフを過ごして頂きたいと願っております。
産後のプレゼント
産後のプレゼントのお出かけ小物バック「1歳くらいになった時に、ここで産まれたちっちゃい子が、このバック持って、病院に来てくれたらキューン!ってなるわ〜。」 と、微笑む拓郎先生。

取材/文章 中村有希(Eu-D)

>> インタビュートップへ戻る

とても大切な「きずなづくり」は、妊娠した時からが重要なのです。AngelAidページトップへ