きずなづくりプロジェクト「絆レボリューション」きずなづくりの心得。妊娠期からの「きずな」づくりを始めましょう!!

産婦人科ドクターにインタビュー

「きずなづくり」について産婦人科ドクターにインタビュー。

マタニティ期を通じて母としての自覚を

産科部長 田村 出
醍醐渡辺クリニック
産科部長 田村 出
URL:http://www.d-w-c.jp/
醍醐渡辺クリニックで行っているお母さんになるための取り組みについて教えてください。
母親教室を前期と後期にわけて2回行っています。
前期は安定期の方向けに妊娠経過や妊娠中の注意事項についてお話しています。
また妊婦さん同士でコミュニケーションをとって頂いてお母さん同士の横のつながりを持ってもらうようにしています。
同じ時期の妊婦さん同士悩みなどを共有して不安の解消にも役立っているみたいですね。イメージ写真
妊娠後期にはどのようなお話をされるのでしょうか。
妊娠後期イメージ写真異常がない場合は、自然の妊娠経過、分娩でよいのですが、妊娠後期は妊娠高血圧性症候群や早産、常位胎盤、早期剥離など異常分娩についてのお話をしています。
異常分娩の頻度は低いのですが、緊急の帝王切開があることなどもお話しています。
分娩に対して恐怖感をもたないようにして頂きたいのですが、そういったことをご本人に認識して頂いて、「お母さん」という自覚を持って妊娠後期を過ごしてもらうことが大切だと思って取り組んでいます。
妊娠という期間を通じて「母としての自覚」が芽生えるように指導していらっしゃるのですね。
産科部長 田村 出先生当院では妊娠32週から胎動の回数を毎日チェックしてもらうように指導しています。
「10回胎動」といって、10回の胎動にどれくらい時間がかかったかを毎日グラフにしてチェックしてもらいます。胎動は、胎児の元気さと関連しています。
また、10回の胎動を数える時間が赤ちゃんと向き合う時間になって、お母さんになるという自覚の芽生えにもつながっていると思います。
醍醐渡辺クリニックでの分娩方法について教えてください。
イメージ写真当院では不妊治療も行っていますので、最高で45歳の妊婦さんが出産された事例もありました。
最近は、初産が高齢になったり、お一人が出産される子供の数が少なくなったりと出産に対して「主体的なお産をしたい」と希望される妊婦さんが多くなったなと感じます。
自然分娩で陣痛の痛みを乗り越えて出産されることに意義があるとも思いますし、逆にあまりにも緊張される方などは無痛分娩が適しているかもしれません。
医療面でのバックアップはもちろんさせて頂きますが、お母さん方の希望になるべく沿うようにしたいと思っています。
また当院では立ち会い出産も積極的にすすめています。
中国の方や韓国の方にも来て頂くのですが、良くご夫婦で外来にいらっしゃいますね。
子どもが生まれてくる前にご夫婦で仲良くされているのを見ると、とても微笑ましく感じますし、このまま絆の強い家族を築いてもらいたいなと思いますね。
先生から妊婦さん、そしてお父さんへのメッセージをお願いします。
醍醐渡辺クリニック外観なかなか診療中にはゆっくり話もできないのでとてももどかしく感じているのですが、分娩を通じて、親子の絆、夫婦の絆が強まってほしいなと思います。
また経験上、妊娠中にお父さんには布団の上げ下げ、お風呂掃除、精神的なサポートなどして頂ければと思います。
日常の些細なことでお母さんの分娩への不安は少なくなったりするので、陣痛が来たときもできれば付き添って頂き腰をさすったり、話を聞いてあげるとよいと思います。

取材/文章 谷 結実(Eu-D)

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