この時期にお母様方に必ず質問されます。
「日焼け止めは使ったほうがいいですか?」
最近子供用のスキンケア商品がたくさん出回って
いますものね。
環境省のHPに
紫外線環境保健マニュアル2008がありますよ。
http://www.env.go.jp/chemi/uv/uv_manual.html
役に立つ情報が詰まっていますよ。
ぜひお読みください。
紫外線には日焼けという急性期の害だけではなく、慢性の害もあります。
特に皮膚細胞のDNAを傷害し遺伝情報に突然変異を起こします。
皮膚の細胞にはこのDNAの傷を切り取って正しいDNAに戻す仕組みが備わっています。
DNAの傷害が度重なると、直し間違いが起こり、誤った遺伝情報(突然変異)が生じる事があり、これが皮膚がんの原因になると考えられています。
私たちは子供のうちに大量の紫外線を浴びていると考えられます。
そうですよね、子供の時には真っ黒になって遊びましたものね。
その影響は何十年もたってから現れてきます。
だから子供のうちから紫外線を浴びすぎないよう、帽子、衣類、日焼け止めなどによる紫外線防御を心掛けることが大切です。
皮膚がんが一番多い国オーストラリアでは、皮膚がん予防のsun smart活動が行われて
います。
http://www.sunsmart.com.au/
キーワードは
Slip! Slop! Slap! Seek! Slide!
(1)slip 長袖の衣服
(2)slop 日焼け止め SPF30(耐水性)の日焼け止めを使うと書いてあります。
(3)Slap 帽子をかぶる
(4)Seek 日陰を探す
(5)Slide サングラスをかける
小さな子供向けの注意を読むと
*12ヶ月以下の子供は特別な配慮が必要、と書いてあり、日焼け止めにつき記載されて
いました。
オーストラリア大学の皮膚科医はどのような年齢にも、日光を浴びるなら日焼け止めをつけるべきであると考えている。
日焼止めは赤ちゃんに使用しても安全であり、洋服や帽子から出るところには、日焼け止めを塗ることを推奨しています。(少し塗ってみてパッチテストをしてから使用すること)
*外遊びするときは、出かける20分前に日焼け止めを塗ります
SP30の日焼け止め(耐水性)を使用し、2時間ごとに塗りなおすこと
お母様方に聞かれても、塗ったほうがいいのかわるいのか、
微妙な返事をしてお母さんの判断に
おまかせしていましたが、
積極的に塗るようにお勧めしたほうが
いいとということのようです。